こんばんは、kanatoです。

今回は、ソニー再生の立役者となった異端のリーダー・平井一夫さんの著書「仕事を人生の目的にするな」をご紹介したいと思います。
実は今日のKindle本の日替わりセールの中で見つけて、衝動買いしてしまいました。
ソニーの平井さんは以前にモーサテ朝活平井塾を見た時に、「日本企業の社長っぽく無いなぁ・・・」と感じて印象に残っていたのでした。そして、今回のタイトルですよね。それ言っちゃう?って感じです。私が就職した頃には絶対に聞けない言葉ですね。ただ、ソニーを三度立て直した実績もありますし、その実績が言葉に重みを持たせていますね。
仕事を人生の目的にするな
第一章が「仕事を人生の目的にするな」です。メインテーマは「自分の軸を持て」です。表紙にある通り、「働くために生きているわけではない。」ので、自分をしっかり持って、自分のために働こうということです。私の理解が浅いですが、要約するとこうなっちゃうんじゃないかなと・・・。ただ、それ以外にいろいろと会社の中を自分軸で渡っていく方法が紹介されています。メインテーマは置いておいて、個人的にはこちらの方が学びが多い気がしています。
EQの大切さについて
最近、私の周りではEQって結構効くようになったんですよね。心の知能指数(Emotional Quotient)ですが、平井さんはざっくりと「コミュニケーション能力+公平性」と言い切っています。コミュニケーション能力がある方はいても、自分の芯を持って意思疎通をできる方って最近少ないですよね。私ができているとは言えませんが・・・。
自分がAだと主張して、相手と対立が起きたとしても、高いコミュニケーション能力で持って意見の相違を乗り越えて協力できるのがEQの高い人材ということです。
結局長いものに巻かれてしまう方が多いように思いますが、自分軸で会社を渡っていくには、EQが必要ということですよね。
辛いときこそ成長のチャンス
これもよく言われる言葉ですが、平井さんが言うとやはり重みが違いますね。「ダメ上司を持った時」、「会社を辞めようと思ったとき」など、やはり会社生活ではほとんどの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
例えば、「ダメ上司を持った時」ではも、腐ってしまって、不満げな表情で働くことでは何にもなりません。ここで「何とかより良くしたい」と意欲を失わずにアクションを起こせば、光明が見えてくるのです。また、そういう人には周りからの評価も集まってくるのです。そして、それが社内への自己マーケティングへとつながってくるのです。こういうところはなかなかにしたたかですね。
この本の読み方
本書はそこまで長くはないですが、平井流の仕事のエッセンスが詰まった一冊なのだと思います。まずは目次をめくって、何か引っかかるところがあれば、そちらから読んでみるのが良いと思います。また、文中には重要なセンテンスが太字になっているので、そちらを拾い読みするだけでも学びがあるのではないかと思います。
本書はどちらかというと新入社員や若手社員向けなのかなと思います。若い方には「第2章仕事の基礎力の養い方」や「第3章 社会人としての自分の磨き方」を読んでいただきたいですね。もちろん、管理職の方にも復習にはうってつけですし、基礎に立ち返ったり、部下指導の一助にもなるのではないかと思います。
最後に
ということで、今回は平井一夫さんの「仕事を人生の目的にするな」(SB新書)をご紹介しました。個人的にはキャッチ―と感じる言葉も多い気がしますが、基礎的なことを網羅しつつ、やはり新しい時代の社会人、会社人に必要なエッセンスがちりばめられた良書だと感じました。
また、本書の中で「新入社員は会社にとって「赤字」である」という言葉が出てきます。最近の若手の方々はすぐに転職するといった風潮がありますが、何もできないのに給料をもらうということに対して「自分たちは先行投資してもらっているんだ」という気持ちがあれば、仕事への取り組み方も違ってくるでしょうし、すぐに「合わないから辞める」といったこともなくなりそうなものですが・・・。
といった形で、ボリュームはそこまで多くないですが、個人的には非常に学びのあった書籍でした。気になった方はぜひ一度読んでみてください。

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