こんにちは、kanatoです。
今回は緊急事態宣言の中、通勤電車の中で読んだ本書「新版 ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則」をご紹介したいと思います。
新版 ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則
本書の著者は福永雅文氏。今や日本のランチェスター戦略の伝道師といえば、この方だと思います。日本にランチェスター戦略を導入した故
本書は2005年に発刊された同名の書籍の増補改訂版です。53件の実施例とランチェスター戦略の本質が詰め込まれています。
実施例は一度は聞いたことのある企業の話やあまり聞いたことがなくても差別化戦略で成功している企業、さらには歴史の事例まで取り入れていて、わかりやすく説明されています。
企業が考えるべきランチェスター戦略のイロハが詰め込まれている良書だと思いました。世の営業さんはみんな読んだ方が良いのではないでしょうか?私はkindleで本書を読みましたが、できれば紙の本で手元に置いておきたい書籍ですね。
せっかく本書を読んだのでキーワードだけですが、挙げておきたいと思います。
- 戦いの原理:競合局面(ここ重要)での敵と味方の力関係で勝敗が決まる。競合局面なので、総力戦ではないということです。
- 弱者逆転の法則:局所優勢主義。要するに局地戦に持ち込めば寡兵でもやり様がある。
- 勝ち方の原則:弱者は万人受けを狙ってはならない。
- ランチェスター第1法則:局地戦、1対1の戦闘。一騎打ちの武士の戦い方。戦闘力の大きい方が勝つ。戦闘力=武器性能×兵力数。
- ランチェスター第2法則:広域戦、集団戦闘。銃撃戦など一人が複数に攻撃できる戦い方。兵力数が多い方が圧倒的に有利。戦闘力=武器性能×兵力数2
- 弱者の基本戦略は差別化戦略。逆に強者の基本戦略はミート戦略。
- ビジネス戦国時代の勢力図は市場占有率。シェアによって戦い方は異なる。
- シェアの7つのシンボル目標数値:74%(上限目標値)、42%(安定目標値)、26%(下限目標値)、19%(上位目標値)、11%(影響目標値)、7%(存在目標値)、3%(拠点目標値)
- ランチェスター戦略の3つの結論:ナンバーワン主義、一点集中主義、「足下の敵」攻撃の原則
こんなところでしょうか。その他にも色々あるのですが、気になる方はぜひ本書を手に取ってみてください。
なんにせよ、企業が戦略を考える上でかなり大きな指針となりうる概念・考え方ではないでしょうか。
私の会社の営業さんにも是非読んでほしいものです。毎年「チャレンジングな予算」とか言って、前年比○○%増とか、数字だけ作ってあとはほとんどお客さんの御用聞きですから・・・。私の会社の所属する業界は結構特殊なところですから、まだまだ初歩の初歩のランチェスター戦略でもそれなりに通用しそうな気がするんですけどね。
コメント