ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン(プラトン 著、藤田大雪 訳)

こんばんは、kanatoです。

本業がかなり忙しくなってしまったので、とりあえず、資産構築ブログを優先していたら、こちらはかなり久しぶりの更新になってしまいました。

さて、今回は最近読んだ本をご紹介したいと思います。今回は「ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン」です。

ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン(プラトン 著、藤田大雪 訳)

荒木マスターのBook Cafeを聞いて、一度読みたくなったので、適当な訳本を探していたところ、この本を見つけました。電子書籍のみですし、99円と激安だったので、あまり期待していなかったのですが、翻訳のところを見てびっくり!!以前にご紹介した「ソクラテスに聞いてみた」の著者さんではないですか!!ということで、一気に期待が膨れ上がり、結局即買いでした。

通勤時間の電車の中で読み進めていたのですが、大体2日(およそ1時間)で読み終えることができました。普通は「ソクラテスの弁明」に加えて「クリトン」がセットになっていることが多いみたいですが、これは「ソクラテスの弁明」だけでしたので、やはり短めと言えば短めでした。

本書はソクラテスが死刑になってしまう裁判の時にソクラテスが弁明した内容をその弟子のプラトンが書き起こしたものです(多分・・・)。

まあ、起訴した人の逆恨み等から始まったパフォーマンスみたいな裁判だったのですが、ソクラテスは自身の信念を曲げず、自身の主張を貫き通し、死刑判決を受けることになってしまいます。正直なところ、助かろうと思えばいくらでも方策はあったのですが、ソクラテスさんのプライオリティの一番上が「より良い魂である事」だったんですね。

あの有名な「無知の知」という言葉もこの時に出てきた言葉です。ただ、本当のところは「知らないということを知らないと思っている」というのが正しいようですね。「知っている」ということは「知らない」ということと矛盾するので、「知っている」という言葉を使わないんです。あくまで「知らないと思っている」と・・・哲学ですね・・・。

最後に

ということで、今回は「ソクラテスの弁明 叢書ムーセイオン」をご紹介しました。ちなみに当時の様子が想像しやすいように、図版などをいくつか示してくれています。この内容で99円は安いと思います。ほとんど、というか完全に訳者さんの趣味ですよね。そんなに時間もかからないので、「ソクラテスの弁明」を読んだことがない方はぜひこちらをおすすめします!

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