ヴラド・ドラクラ(大窪 晶与 著)

こんにちは、kanatoです。

こちらのブログはほぼ休眠状態ですが、今回は非常に面白かったコミックがあったので、ご紹介したいと思います。

ヴラド・ドラクラ

ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のもとになった人物、ワラキア公ヴラド三世を主人公に据えた本作です。

正直なところ、名前だけ聞くとそんなにご存じの方もいらっしゃらないんじゃないかと思いました。皇帝とかそういった類の方でもないですし、歴史の教科書なんかでもほとんど見かけないんじゃないでしょうか。もしかすると、串刺し公とか言われている、その言葉だけが独り歩きをしているかもしれません。

時代としてはオスマン帝国がライジングしているころですね。東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都コンスタンティノープルをオスマン皇帝メフメト二世が攻略した頃です。

ハンガリー王国とオスマン帝国の間にある小国ワラキアの公が主人公です。領主みたいな感じですね。かなり貴族の力が強くて、ワラキア公といってもほとんど貴族の傀儡みたいな感じで3年くらいで交代するようなお飾りだったところをヴラド三世が実権を取り戻していく過程が描かれています。少し暗くてかなり残酷な表現もありますが(なんたって串刺し公ですから・・・)、なぜそれをやったか、それが後々どうつながっていくのか…大変興味深く、そして痛快に描かれています。貴族を一斉に処刑するとこなんかはあらためて読み返してもゾクゾクします。

実験を取り返してからは、公位を脅かす前公の子息と戦ったり、オスマンの侵略に対抗したりとなかなかに面白い展開になっています。3巻初めまでのワラキア公としての実権を取り返すところまででも非常作品として完成されているように思いましたが、ここからどのような展開になるのか非常に楽しみで仕方がありません。

最後に

ということで、今回は大窪晶与さんの「ヴラド・ドラクラ」をご紹介しました。

いや、このテーマでこのお話や構成は秀逸ですね。試し読みから思わず全巻購入してしまいました。

ヴラド三世は乙女戦争外伝の上巻でフニャディー・ヤーノシュに会いに来たチョイ役みたいな感じで出てたので、印象の薄い人物なのかと思っていましたが、本作でいい意味で裏切られました。そういうのって、面白いですよね。とりあえず、3巻までは読んでみてください!!

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Posted by kanato