
こんにちは、kanatoです。
今日はちょっと古典的な一冊をご紹介します。タイトルは『自助論(Self-Help)』。著者は19世紀のイギリス人、サミュエル・スマイルズという人です。
これ、自己啓発書の元祖みたいな本で、日本でも明治維新後に発刊されて、明治時代だけで100万部以上売れたベストセラー。今読んでもド直球で刺さるメッセージが詰まってます。特に私のように企業で働く人には一度読んでみることをお勧めしたいです。
一言でいうと、こういう本です
「天は自ら助くる者を助く」
これが本書のスローガンです。これだとちょっと概念的ですね。ですが、やはりこういうことなのです。
なぜ今、会社員に『自助論』なのか?
リモートワーク、ジョブ型雇用、終身雇用の崩壊…。
いま、会社が個人の人生を面倒見てくれる時代じゃなくなっていますよね。
そんな中で大事になってくるのが、自分を律して動かす「セルフマネジメント力」。
『自助論』が教えてくれるのは、まさにそこ。
140年以上前の本なのに、働く人の悩みにガツンと響く。逆にちょっと怖いくらいです。
心に刺さるエッセンス3選
苦労は買ってでもしろ
「苦難が人間を立ち上がらせる」
→ 上司が…、会社が…、って言いたくなるときもある。でも、偉人と呼ばれる人は苦難が自身を成長させてくれたと思っている。苦難を乗り越えた先にある自分に会いに行こう。
コツコツやるやつが勝つ
「努力はとぎれることなく引き継がれる」
→ 才能よりも、習慣・継続・誠実。目立たなくても、地味でも、毎日コツコツやれる人が最後に勝つ。
キャリアも結局「小さな積み重ね」なんですよね。言ってみれば努力は誰しもが持つ才能なのかも?
品格は最強の武器
「人望・人格の力は一生通用する最高の宝だ!」
→ 成果主義が進む今こそ、「人として信頼されるかどうか」が問われる。SNS時代は、ちょっとした一言が信頼を生むか壊すかを決めますよね。そして、礼儀作法も大事。「礼儀作法には金がかからない。しかも礼を尽くすだけでなんでも手に入る。」なんて言葉もありましたね。
おススメの読み方
もし読んでみるなら、通読する必要はなし!
というか、偉人の名言がこれでもかというほどたくさん収められていて通読はしんどいかも?
パラパラと偉人のエピソードを拾い読みするだけでも、思いのほか心に火がつきますよ。
最後に:自助とは、自己責任じゃない
誤解しないでほしいのは、『自助論』が「全部お前のせいだ」と言っているわけじゃないってこと。
環境や運もある、でも「それでもなお、自分ができることに集中しよう」というのがこの本の真意だと思います。そんなところに人は熱狂したんじゃないかな。
「変えられないものを嘆くより、変えられる自分に手を入れる。」
そんな生き方が、結果としていちばん強いのかもしれません。

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